ママたちの体験談

避難生活の中、ステージ4の乳がんが発覚

南阿蘇村立野 梶原瑠美子さん 子供:当時4歳(男)、2歳(男)、5か月(男) 公開日:2018.05.28 更新日:2018.05.28

熊本地震で被災し、避難生活を送っているなかで乳がんのステージ4がわかったという梶原瑠美子さんについて、今回はご紹介します。

前震

梶原さんは、3人の男の子のママです。地震がくるまでは、忙しくとも平穏で充実した日々を送っていました。2016年4月14日の夜、子ども達をお風呂に入れていた時のこと。突然、今までないぐらいの大きい揺れにおそわれたのです。そう、それが熊本地震の前震でした。揺れはしたものの、建物に大きな被害はなく、夫も子供たちも無事で一安心。

しかし、梶原さんの弟さんの家が震度7だったことを知ります。しばらくして連絡がとれ、弟さん家族の無事を確認しました。3月に生まれたばかりの姪っ子さんも無事で安心したと言います。弟さんの家は断水したので、梶原さんの家に避難することになりました。

皆で深夜まで話し込んだ夜のことでした。

本震

深夜1時をまわり、先に寝ている子ども達の布団に梶原さんはもぐりこみました。しばらくたったその時。
ドーン!
ガタガタガタガタ!ガタガタガタガタ!
とっさに子ども達を引き寄せました。周りは停電しており真っ暗です。あっちから、そしてこっちから、色々な方向から物が倒れたり壊れたりする音が聞こえます。

揺れがおさまってくると、2階で寝ていた旦那さんが、梶原さんの名前を呼びながら降りてくるのが聞こえます。答えたいけど恐怖で声が出ません。でも、逃げなければならない、その思いで旦那さんに向かって思い切り声を出して無事を伝えたと言います。

弟さん家族も2階から降りてきました。大人が子どもを抱えて、全員で外に出ました。車で近くの小学校の運動場に避難。地区の人々が次々とやってきます。

不安でいっぱいな夜。朝までがなんと長かったことでしょうか。眠れない夜を過ごし、そして空がしらばみ朝になると、少しほっとしたのが思い出されるそうです。

避難生活

一度自宅に戻って必要最低限のものを持ち出し、旦那さんの実家に避難することになりました。阿蘇大橋が崩落し、国道57号線は寸断されている…今までなら車で15分の旦那さんの実家は、迂回路を通り2時間以上かかるようになりました。

旦那さんの実家は特に被害がなかったですが、停電に断水に見舞われていました。余震の不安に子育ては毎日のこと、それでも全国からの支援に元気づけられたと言います。

右胸にしこりを発見

地震から二か月たった時のこと、梶原さんは、小林麻央さんが乳がんと闘っていると知りました。自分と年齢が近く、子どもも同じような年齢…。そのころ、右胸にコロコロとしているしこりがあるのを発見しました。不安が胸をよぎります。受診したかかりつけの産婦人科の先生は代診の先生でしたが、母乳マッサージを受けるように言われました。母乳マッサージをしてくれた助産師さんは、母乳が線維化しているのではないかということを言われました。授乳しているうちにしこりはなくなるのではないか、気になるなら日赤にでもという言葉に、梶原さんもあまり深く考えなかったと言います。

だって、病院には迂回路を通って二時間かかります。それに避難生活のバタバタで自分のことは後回し。どうしても子供優先になってしまっていたのでした。

しかし、旦那さんのすすめもあり大きな病院に行くことに。しかし休診だったので、他の病院を紹介してもらいました。その病院では、医師が不在だったのに加え、看護師からは授乳中には検査できないと言われ、家に帰りました。梶原さんは、「授乳中や授乳経験があるとがんになりにくい」とも聞いているしということで、大丈夫大丈夫と、いつも通りの生活を送っていました。

告知

夏になり、8月に希望の仕事を見つけて楽しく働いていた梶原さん。9月には仮設住宅に移りました。10月に、ひどい腰痛が彼女を襲います。そしてそのころ、胸が重たくて張りが全く取れませんでした。かかりつけの産婦人科に行き、エコーで見てくれた先生に、大きな病院をすぐに受診するようにと言われました。紹介状をもらい、一人で病院に行った梶原さんは、たくさんたくさん検査を受けました。後日検査結果を家族と聞きにきてと言われたそうです。

旦那さんと病院へ行き、梶原さんは、骨そして肺などに転移した、ステージ4の乳がんだと告知されました。

なぜ自分なんだろう。目の前が真っ暗になりました。旦那さんと一緒に、梶原さんはたくさん泣きました。

手作りの結婚式を応援隊が計画

梶原さんは今、阿蘇市内の病院に入院しています。闘病中ですが、一日一日を大切に、ご家族との時間を大事に暮らしています。ブログも頻繁に更新し、前向きに頑張っています。ブログでは、結婚式を挙げていない、だからウェディングドレスを着るのが夢だということも明かしています。そんな梶原さんのことを知り、長男さんが通っている小学校の保護者有志が、募金活動を始めました。2018年6月8日(金)に手作りの結婚式を挙げるための募金です。

ママたちの熊本地震のライター宮崎も応援隊の一人です。お気持ちで構いません、下記口座にご協力いただけませんでしょうか。

■ゆうちょ銀行
店名:七一八
店番:718
普通預金
口座番号:3721344
名義:南阿蘇西小梶原瑠美子さん応援実行委員会

どうぞよろしくお願いいたします。

梶原瑠美子さんのブログはこちら↓
乳がんステージ4でも生き続けたい!